達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2000/08/06 Sunday Song Book「Jerry Leiber & Mike Stoller特集 Part 3」



Dion/Drip Drop 1963 *1
The Ad Libs/The Boy From New York City 1965 *2
Bessie Banks/Go Now 1964 *3
Dee Dee Warwick/You're No Good 1963 *4
Jay & The Americans/Only In America 1963 *5
The Monkees/D. W. Washburn 1968 *6
Peggy Lee/Is That All There Is? 1969『Is That All There Is?』*7
Dino & Sembello/Dancin' Jones 1974『Dino & Sembello』*8
山下達郎/Drip Drop 1980『On The Street Corner 1』*1

*1 Leiber & Stoller作。オリジナルはDrifters。1963年にDionがカバーしてベ
スト10ヒット。
*2 男4人女1人のボーカルグループ。Red Birdレーベル。Produceのみ。1981年に
Manhattan Transferがカバーしてヒット。
*3 NYのTigerレーベル。Produceのみ。後にThe Moody Bluesがカバーして英国で
ヒット。
*4 Dionne Warwickの5つ下の妹でセッションシンガー。Jubileeレーベル。
Produceのみ。最初のソロシングル。NYのローカルヒットだったが、後に
Betty Everettでヒットし、1975年にLinda RonstadtでNo.1ヒット(邦題「悪
いあなた」)。
*5 NYの白人ボーカル&インストゥルメンタル・グループ。United Artistレーベ
ル。作者はLeiber/Stoller/Mann/Weil名義。全米25位。元々はDritersで発
表する予定で録音されたが、人種差別を背景に中止。それと同じオケを使用。
*6 作曲&Produce。Coasters用に書いた曲とのこと。全米11位。
*7 作曲&Produce。Capitolレーベル。Arranged & Conducted by Randy Newman.
*8 Produce。A&Mレーベル。Dino ParadinoとJohn Sembello(Michael Sembelloの
兄)のデュオ。未CD化。

一節
Chapel Of Love(The Dixie Cups)

内容

・プレゼント発表は月末。

特集の内容(なめる程度)

・訳詞は、担当している完全バイリンガルの二人が夏休みなのでお休み。

・50年代終りから60年代始めまで、Leiber & Stollerは独立(Indipendent)のプ
ロデューサとして仕事を行っていた。'Leiber & Stoller Production'を設立
し、RCAのElvis, AtlanticのDriftersやCoasters, UAのJay & The
Americansなどいろいろなレーベルの仕事を手掛けていた。これに対して、例
えばGeorge MartinはEMIの社員だったのでEMI以外のProduceの仕事はできなかっ
た。

・Leiber & Stollerは原盤Feeを稼ぐ目的で、1962年にTigerとDaiseyという2つ
のレーベルを設立したが、彼らはmerchandiseの知識がなかったためか、短命
に終った(が素晴らしい作品を多く残している)。その後、George Goldner
(NY Doo Wopの始祖)という経営者と組んで、Red Bird/Blue Catというレーベ
ルを作り、ここから2年間で25曲のヒット曲を送り出した。例えば、「The
Boy From New York City」やDixie Cups「Chapel Of Love」, Shangri Las
「Leader Of The Pack」, Tradewinds「New York's A Lonely Town」など。

・1964年はBeatlesの出現により空前のバンドブームとなった。今の日本と同じ。
これによりアレンジャーとしての仕事が減る。また恐らく面倒臭くなったのだ
ろうか、1965年から先はパッタリ作品を作らなくなっている。その代わりに
Searchers「Love Portion No.9」やBeatles「Kansas City」のように英国のバ
ンドがLeiber & Stollerの作品を沢山カバーするなどの皮肉な現象が起きてい
る。

・1970年代になると再び脚光浴びるようになる。彼らがこの指止まれというよう
にプロデュースを募ったら沢山の依頼が来た。先週のStealers Wheelもその典型。

今後の予定ですが

・8/13,20は「納涼リクエスト大会」
・8/27,9/3は、竹内まりやさんを迎えて「納涼夫婦放談」
・9月には「My Favorite Leiber & Stoller」を予定。


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