達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2000/07/23 Sunday Song Book「Jerry Leiber & Mike Stoller特集 Part 1」



Ben E. King/Stand By Me 1961
Little Willie Littlefield/K. C. Loving 1953 *1
Big Mama Thornton/Hound Dog 1953 *2
The Robins/Riot In Cell Block #9 1954 *3
The Robins/Smokey Joe's Cafe 1955 *3
The Drifters/Ruby Baby 1956 *4
Elvis Presley/Hound Dog 1956 *5
Elvis Presley/Jailhouse Rock 1957 *5
Elvis Presley/Loving You 1957 *5,6
Elvis Presley/King Creole 1958 *5
Elvis Presley/Bossa Nova Baby 1963 *5
The Coasters/Young Blood 1957 *7
The Coasters/Yakety Yak 1958 *7
The Coasters/Charlie Brown 1959 *7
The Coasters/Along Came Jones 1959 *7
The Coasters/Poison Ivy 1960 *7
The Drifters/There Goes My Baby 1959 *8

*1 1959年にWilbert Harrisonが「Kansas City」という曲名でNo.1ヒット。
後にBeatlesもカバー。
*2 ブラックチャートNo.1。1956年にElvis Presleyがカバーして大ヒット。
*3 Sparkレーベル。後のThe Coasters。
*4 1963年にDionがカバー。
*5 途中まで。5曲メドレー。
*6 サントラからのヒット曲。Presleyに提供した最初の曲の一つ。
*7 途中まで。5曲メドレー。
*8 Ben E. Kingをリードボーカルにメンバーを一新した頃。初めてストリングを
導入したR&Bとのこと。

内容

・Jerry LeiberとMike Stollerはロックンロールの産みの親というべき、50年代
から活躍した偉大なソングライター&プロデューサーコンビ。Leiberが作詞で、
Stollerが作曲。どちらも白人だが、彼らは黒人の歌うBluesをこよなく愛し、
黒人の為に曲を書く作家コンビとして登場し、「Kansas City」「Hound Dog」
などのR&B作品を手掛けていた。

・彼らはSparkというレーベルを作り、そこからRobinsというボーカルグループ
の為の曲を書いた。「第9監房の暴動」はロックンロールの歴史において最も
重要な作品の一つとされている。また「Smokey Joe's Cafe」も冗談や社会風
刺の効いていて、いずれも当時の流行の白人向けのラブソングとは異なる内容
だった。これらはノベルティソングと言われた。

・彼らはLAで活動していたが、Atlanticレーベルに招かれてNYに移った。この際
にRobinsも同行し、彼らはAtlanticでCoastersとして活躍した。

・50年代にAtlanticのCoasters, Driftersの他に多くの作品を提供したのが
Elvis Presley。20数曲の作品を書いたが、Presley作品については作曲家チー
ムとしてのみの関わりであり、プロデュースは別の人のクレジットとなってい
る。

・Presley作品はアレンジ的に古惚けている部分があるのに対して、同時期の
CoastersはLeiber & Stollerが全面的にプロデュースしており斬新である。か
ける曲はどれもノベルティソングで、「Charlie Brown」「Came Along
Jones」はTV番組用の歌。「Poison Ivy」にはラテンパーカッションが使用さ
れ、こうした様々な楽器を黒人音楽に持ち込んだ。Driftersの「There Goes
My Baby」は初めてストリングが導入された黒人音楽といわれ、これ以降みん
なが真似をするようになった。

今後の予定ですが

・7/30, 8/6は「Leiber & Stoller特集」。
・8月には納涼リクエスト大会と納涼夫婦放談を予定。


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