達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2000/02/13 Sunday Song Book「棚からひとつかみ + リクエスト」



山下達郎/ヘロン 1998『Cozy』
The Rolling Stones/Get Off Of My Cloud 1965『December's Children』*1
Maxine Nightingale/Lead Me On 1979 *2
Grin/White Lies 1972『1+1』 *3
The Moments/I Don't Wanna Go 1976『With You』*4
フランク永井/愛のセレナーデ 1982 Single c/w「Woman」*5
Larry Wu/Let Me Show You 1983 *6
山下達郎/Their Hearts Were Full Of Spring 1999『On The Street Corner 3』

*1 全米No.1ヒット。邦題「ひとりぼっちの世界」。
Decca時代のシングルコレクションより。山下家デジタルリマスター。
*2 英国生まれで、ミュージカル畑出身の黒人女性シンガー。
作者はAllee Willis / Peter Allen / David Lasley
*3 Nils Lofgrenがリーダーだった4人組の唯一のヒット。最近出たベストCDより。
*4 Bruce Roberts & Carol Bayer Sager作。
# アルバム(A面)では6分台と長い。
*5 作詞伊藤銀次、作曲山下達郎。青山純(ds), 伊藤広規(b), 山下(g), 佐藤博
(kb)の4リズムにストリングアレンジ乾裕樹。
*6 AtlanticレーベルのNorthern Soul物。プロフィール不明。

一節
I Don't Wanna Go

内容の一部(鈎括弧内は達郎氏のコメント)

・近況

風邪は直り、今は引続き自分とまりやさんの新曲作りでスタジオ暮らし(今月
一杯)。

・Q:本当に自分のレコード棚から持って来てるのか?

「99%自分のレコード棚から。残りの1%でTFMや人から借りたものを使用してい
るだけ。」

・Q:Momentsの『With You』のA面は、Carol Bayer Sagerなどの作家の曲で固め
られているが、これらはすべてMomentsの為の書きおろしなのか?(海老原)

「きいた訳じゃないけど、70'sは自作以外の歌手やボーカルグループのアルバ
ムには、当時は音楽出版社が力を持っていて、楽曲を売り込みに行った。作曲
家のマネージャーや作曲家が出版社に契約していて、音楽出版社のマネージャー
が「この曲どうですか?」と売り込みに来て、A&Rやプロデューサが「いいじゃ
ない」と気に入ればアルバム用の曲に採用されたり、更に良ければシングルに
なったりした。今の歌謡曲やJ-Popでは全曲新曲の書き下ろしという世界だが、
その頃は作曲家という分業体制だったので、売り込みが行われることで競作状
況になった。だからどちらがオリジナルかという論争は70'sには無意味だった。」

・Q:82年頃に買ったオンストのカセットは2曲目が「Alone」だったりして現在
のフォーマットと違っていた。何故?

「80年の発売時には音盤上の実際の曲順と、ジャケットやレーベルの表記が事
故で違っていた。正誤表を入れたりしたが、地方局で「Alone」をかけようと
して「Spanish Harlem」がかかったなんて話もよくあった。告知が間に合わな
くて、カセットだけ表記通りの曲順に追随した。かように今も昔もレコード会
社なんてどうって事無い、半端な商売なんです。葉書を読んで、忌まわしい記
憶を思い出してしまった。」

・津久井町の近藤さんのお葉書が読まれました。
# Circus Town絡みでは、我孫子市の伊東潔さんのリクエストもありました。

今後の予定ですが

・2/20は「Barry Mannのソロ特集」(新録中心)を予定。
・3月に「Curtis Mayfield 追悼特集」を延期。
・3月には、「雛祭り恒例ガールグループ特集」も予定



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