達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

1999/12/19 Sunday Song Book「年忘れ夫婦放談 パート1(ゲスト:竹内まりや)」



竹内まりや/今夜はHearty Party 1995 Single
山下達郎/Jingle Bell Rock 1999『Tatsuro Yamashita Presents X'mas Songs』*1
竹内まりや/The Christmas Song 1999『Tatsuro Yamashita Presents X'mas Songs』*2
山下達郎/Love You So 1999『On The Street Corner 3』
Jackie Gleason/I'll Be Home For Christmas 1956『Merry Christmas』
山下達郎/クリスマス・イブ(LIVE) 1999/02/11 大阪フェスティバルホール

*1 1995年、FC向けメッセージ付きCD収録曲のリミックスバージョン。
*2 1992『Quiet Life』収録曲のリミックスバージョン。

内容の一部

・冒頭

達「8月の夏以来ですから、年2回ですね。」
ま「盆暮れですね。」
達「富山の薬売りというか、そういう感じですけど(笑)。
いろいろとくっちゃべりながら、暮れ行く1990年代を惜しみつつ、
2週間に渡ってお馴染みの夫婦放談。
今週はシーズンなのでX'mas Songをちょっと聞きながら。」
ま「どうせ私が出て来る時には、音楽的クオリティが下がるんです、
はっきり言うけど(笑)。ま、なごやかにおしゃべりをしつつ。」
達「葉書選びは全て奥さんにやってもらいましたので。」

・ケンタッキー

達「今年のXmasは、突然ケンタッキーのキャンペーンで、私の4曲入りのCDが
出ましてね。」
ま「CDメニューが飛ぶように売れているようですよ。」
達「お蔭様で。」
ま「普通、鶏は飛ばないんだけど。………申し訳ない(笑)。」
達「(笑)知ってる?そういうのをババギャグって言うんだよ。親父ギャグの女版。」
ま「失礼しました(笑)。CD欲しくて10パックも買った人もいるそうだよ。」
達「10パックって!一枚で沢山だよ。」
ま「配ったのかしらね。」

・いろいろな質問

Q:お二人にとって、今年はどんな年でしたか?印象に残ったことはありますか?
それから2000年に向けて何かありますか?

ま「今年はですね、いい年でしたよ。」
達「答えになってねえよ!(笑)」
ま「達郎のツアーから始まった訳だけど、めちゃくちゃ忙しかったけど。」
達「僕は充実してる。」
ま「私はそばで見ていて、とっても充実していた。私自身はシングル一枚出した
だけなんだけども。」
達「馬を飼育やってんじゃないんだから(笑)。
私はいい年でしたよ。最高の年でしたね。」
ま「今年はイギリス行ったからな。それが凄く良かった。
イギリスの田舎を旅しましたからね。」
達「行けよ(笑)。人がスタジオで入っている時にイギリス行ってこいよ。
コッツフォールドだっけ。」
ま「そう。2000年に向けて何かありますかって。」
達「あんたのアルバムを。」
ま「だろー。私もそれですよ、ほんとに。」
達「飼育された馬だね、こりゃ。」

Q:まりやさんもインターネットなどやっているでしょうか?夫婦間の会話に利
用したり、喧嘩したら家の中でメールでやりとりしているのでしょうか。
(宮崎市の田上さん)

達「この人、この間のインストア・ライブに見に来たんだよ。」
ま「ああ、そうなんですか?私も遅ればせながらiMacを買って、パソコンをこ
の春に始めたのですが、夫婦で一回やりとりしたよね。」
達「なんだよそれ?(笑)」
ま「だって私、初めてでわかんないから、全部夫に教えてもらってやったんで
すが。」
達「全部たって、Eメールだけじゃない。(笑)」
ま「いいじゃないですか。でもEメールフレンドはもう30人くらいできました。」
達「Eメールって手紙だからね。電話と違って、自分の任意の時間にかけると
来るって奴だから。それで文章を書くから、あなたみたいに筆マメな人に
は向いていると。」
ま「最初は、機械オンチだし、こんなんでやりとりするぐらいないなら電話や
FAXの方が早いって思っていたんだけど、いざ始めて見ると、ふと考える
こととかを相手の時間を邪魔しないで送れると言うのは、なかなか便利だ
わ。」
達「朝起きるとパソコン付けて、メールが届いていません、バツとか出るとガッ
カリして。めずらしいよね。」

Q:思い出のクリスマスソングは?

ま「小さいころによく家でかかっていたのがPat Booneで、前もかけましたね。
それとAndy Williamsのクリスマス。」
達「それはクリスマスレコードでしょ。」
ま「そうか、私は「The Christmas Song」が一番好き。
達郎は「Have Yourself〜」でしょ。」
達「僕はやっぱりVenturesのクリスマスが一番好きだから、あれに「Blue
Christmas」が入っていて、そのイントロが「Walk In The Room」なんだ。
このレコードが一番好きだな。歌で一番好きなのはやっぱり、「Have
Yourself〜」だけど。あれは詞・曲とかもっと音楽的な世界じゃない?」

Q:思い出のクリスマスは?

ま「72年イリノイ州で初めて迎えたクリスマスは本当にホワイト・クリスマス
でしたよ。イリノイって結構寒いんです。それでおばあちゃまの家へ行っ
て、暖炉の前にギフトがあって。本当にGood Old Daysのアメリカのクリス
マス。」
達「礼拝は行くの?」
ま「次の朝に行ったのね、The Christmas Dayに。その夜にChristmas
Carolingをして、夜な夜な歩いたのを今思い出しました。コーラス隊に入っ
てたから、自分もやってたの。本当にクリスチャンの国のクリスマスだな、
という実感がありました、その年は。」
達「すごいよね、それね。俺はお菓子屋の店先のクリスマスケーキ。」
ま「バタークリームのね。」
達「実家が中学高校の時に御菓子屋だったでしょ。昔のクリスマスケーキって
バタークリームの大きい奴で、あれを予約取るのよ。それがクリスマス・
イブの夕方にお菓子屋から来て、それが店先に山の様になる訳。夕方にな
ると会社帰りのお父さんが一つ一つ買って行って、一つ一つ減って行く訳。」
ま「いいじゃない。お父さんだっていうのがいいわね。」
達「お父さんが持って行くっていう記憶がすごくあるね。
でもあれって甘いばっかりでさ。」
ま「でもあのバタークリームが妙に懐かしいわ。今は上品な生クリームばっか
りだからね。」
達「昭和30年代はまだ甘いものに飢えていた時代だからね。」
ま「あの銀の粒々とか、アンジェリカとか乗ってて。」

Q:どちらが好き?京都の和菓子とフランス風の洋菓子、お好み焼きとピザ、ミッ
キーマウスとブースカ?。

達「なんだよそれ。」
ま「どうでもいいような質問でしょうけど、お答えしましょう。」
達「どうでもいいなんて言っちゃいけませんよ(笑)。」
ま「そうか(笑)。これを聞いてどうすんだろうなと思っただけよ。
京都に限らず、洋菓子より和菓子が好きです。愛媛の大和屋まんじゅうっ
てのが好きなんですけどね。」
達「俺帰るから一人でやれよ(笑)。」
ま「2番目はピザですね。最後のは、ディズニーのグーフィーが好きです。
それから円谷プロのカネゴン。あれ可愛いよね。
だからどうだっていう(笑)。続かないからこういう質問つらいんですけど。」
達「質問の答えになってないよ(笑)。いつもこの人こうなんだよね、大体。
自分の答えになっちゃう。」

Q:オンスト3でまりやさんが好きな曲は?

ま「いろいろ好きなのが多いんですけど、何故か「Love You So」が好きで。」
達「(爆笑)」
ま「この曲にはすごい思い出があって(笑)。まだ昔のマンションで暮らしして
いた頃、新婚時代に毎日このオリジナルシングルが達郎の仕事部屋からか
かっていて。クラベスがリズムを外しているんですよ。なんでこれかけん
の?っていつも言っていたよね。でもそれが逆に妙に懐かしい思い出になっ
た以上、これが一番好きです。なんでだろうね。ここに戻ってくんですよ。」
達「生活感とともにあるんですね(笑)。ラジオでかかっていたのと同じように
仕事場でかかってたからね。」
ま「でも元々曲はいいのよ。ただクラベスが気になってたのよ。これはいい。」
達「意外な結末だったね。」

・Jackie Gleason

Q:ある雑誌にクリスマスのBGMとしてJackie Gleasonを挙げていましたが、
教えてください。

達「この人は俳優で、Paul Newmanの映画「ハスラー」で負ける相手役をやっ
たりした人。太ったおじさん。この人は自分のオーケストラを持っていて、
『Song For Young Lovers Only』という50年代、Capitolでの1stアルバム
が、長い間ビルボードのロングチャートの記録を、『つづれおり』か『狂
気』に出るまでそれが持っていた。」
ま「好きでしたよね。子供が小さい時に子守歌にしていつもかけてました。シャ
ンペン・ミュージックっていう奴ですね。」
達「そうですね。50年代のアメリカのWASPの大人が聞く、ムードミュージック。」
ま「古き良きアメリカの音だよね。」
達「どのアルバム聞いても、全部ひたすらこうした音楽。
抑揚が無いので、胎教に良いんじゃないかと思って。」
ま「そうね。眠くなるんだけど、それが心地良いのよね。」
達「胎教に良い音楽とないか言われて、Jackie Gleason、いいんじゃないかなっ
て思ったんだけど、その頃はアルバム全然復刻してなかったので、海外の
オールディーズ専門の店にオーダーして、買い始めたらはまちゃってね。
今50枚くらいあるよね、家に。」

・星座占い
リスナー「2月4日の星座占い(水瓶座)を見たら笑ってしまったので読んで下さ
い。」
内容 ・感情より知性が優っていて、すばらしく頭がクリヤー。
・物事を冷静に捉えることができるし、理論的に判断していく男性です。
・かと言って決して冷たい訳ではなく、相手の立ち場をちゃんと認め、
暖かく見守ることが出来る人。
・差別や意地悪が大嫌いで、フェアな精神も持っています。
・創造力に富み、ユニークなアイディアをクリエイトする力も魅力の一つ。
・ただ、自己流を頑固に守ってしまうので、時には非常識な人とも取ら
れがち。
・奇人変人と言われても仕方が無い側面があるのです。
・また自分が束縛されるのが嫌いな分、人にも干渉しないタイプ。

ま「当ってますよね。最後のところが特に、なんて(笑)。」
達「そういうのって大体良い事しか書いてないよね。」
ま「でもそう言うのを信じないんだよね。星座とか三碧木星とか。血液型とか
も。」
達「全く信じません。そういうのはテーブルトークというか、酒飲みの話題や
茶飲み話のレベルではゲラゲラ笑って聞くけど、魂の部分では全く信用し
ていない。」
ま「と言うところがモロ水瓶座(笑)。」
達「(爆笑)」

・冬の達郎

達「今やミスター・クリスマスとなってしまいました。」
ま「いつから、夏の達郎から冬の達郎になったんでしょう。」
達「10年前です。1989年12月の最終週にNo.1になった。」
ま「ちょうど10年前だ。」
達「10周年です。」

・今月のプレゼント
オンスト3発売記念でマグカップ、ピンバッジ、ランチョンマットのグッズ3
点に、ケンタッキーの4曲入りCDのFCバージョン(紙ジャケ)を付けた4点セッ
ト。10名に。

・町田市の脇元さんから、弟さんへお誕生日メッセージ
岡崎市の太田かつらさんへ、旦那さんと上田市の柳原さんからお誕生日メッセージ
おめでとうございました。

今後の予定ですが

・12/26も竹内まりやさんを迎えての「年忘れ夫婦放談」。
・2000/1/2,9は新春恒例、大滝詠一さんを迎えての「新春放談」。


circustown.net による放送書き起こしです。文責 circustown.net。抜け誤りはお知らせください。


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