達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

1999/07/25 Sunday Song Book「棚からひとつかみ My Favorite Drummer編」



山下達郎/South Bound #9 1998『Cozy』
Little Richard/Long Tall Sally 1956 *1
Percy Sledge/When A Man Loves A Woman 1966『When A Man Loves A Woman』 *2
The Love Unlimited Orchestra/Love's Theme 1973『Rhapsody In White』 *3
Van McCoy/The Hustle 1975 *4
山下達郎/Love Can Go The Distance 1999 NTT Communications CM *5
竹内まりや/ソウルメイトをさがして 1999 三菱自動車ディンゴ CM *6
The Young Rascals/A Girl Like You 1967『Groovin'』*7
The Tremeloes/Cool Jerk 1967『Suddenly You Love Me』*8
山下達郎/Windy Lady 1976『Circus Town』*9

*1 Earl Palmer(ds)。
*2 Roger Hawkins(ds)。その他、David Hood(b)、Jimmy Johnson(g)、Tom
Cogbill(g)、Spooner Oldham(org)などMuscle Shoalsのミュージシャン(ほぼ
全員が白人)がバック。全米No.1。
*3 Ed Greene(ds)。ProduceはBarry White、ArrangeはGene Page。全米No.1。
*4 映画『Love Serenade』(1996年、Shirley Barrett監督)のサントラより。
Steve Gadd(ds)。その他、Gordon Edwards(b)、Eric Gale(g)、Cornell
Dupree(g)、Chris Parker(ds)、Richard Tee(kb)などStuffのメンバーが演奏。
全米No.1。Van McCoyは60'sにShirelles、Gradys Knight、Driftersなどの
Produceを手掛けていた人。70'sには西のBarry White & Gene Pageに対して
東のVan McCoyと言われた。79年に心臓病で死亡。Van McCoyのCDはひどい音
で最悪だが、『Love Serenade』のサントラ盤は良い音とのこと。
*5 詞 Alan O'Day、曲 山下達郎。30秒CMサイズ。フルバージョンもあるが、ま
だ歌が入っていないので掛けられない。年内のCD化は予定しているが、アカ
ペラか演奏入りかは未定。
*6 30秒CMサイズ。まだCMサイズしか出来ていないが、ニューシングル(9/25公開
の映画「秘密」の主題歌「天使のためいき」)にカップリング予定。
*7 Dino Danelli(ds)。ベスト10ヒット。
*8 Dave Manden(ds)。曲はCapitolsのヒット曲。
*9 Alan Schwaltzberg(ds)。

一節
Silence Is Golden(Tremeloes)

内容の一部
・近況
「今週一杯で、まりやのシングルをフィニッシュしなくてはならない。お尻に
火が付いてきた。でも今年に入ってからのレコーディングは機材の向上やスタ
ジオの改良などで、ひと頃よりも大部順調になってきた。20年前までのアナロ
グレコーディングの頃の様に、音に神経質になりすぎたり、煮詰まったりする
ことがなく進行できるようになった。6、7年前の3倍のスピードで録音でき
ている。このまま行くとリリースのスピードが早まり、より沢山のレコーディ
ングができるようになる。」

・今週の番組について
「毎週「棚からひとつかみ」だとあまりにも芸がないので、今週は寝技で、ド
ラマーに焦点を当てて、古今東西の有名ドラマーを紹介。大ヒット曲ばかりか
かるが、裏から見たヒット曲という感じになります。」

「以前、Hal Blaine の特集をやって大変御好評をいただきましたが、その後
ドラマーやベーシストの特集をやりたいんだけどなかなかチャンスがなかった。
今回は良い機会なので、私の好きなドラマーを。まあ55分ですからなめる程度、
かする程度。」

「どうも Hal Blaineと騒ぎすぎたせいか、この間のBrian Wilsonじゃないで
すけどドラマーつうとハル・ブレイン、ハル・ブレイン。Hal Blaineだけがド
ラマーじゃありません。アメリカンロックンロールには優秀なドラマーが沢山
います。」

・今回フィーチャーされたドラマーについて。

Earl Palmer: 1950年代のNew Orleansのレコーディングシーンを一手に担っ
たドラマーで、特にFats DominoとLittle Richardのバックで有名。New
Orleans出身の黒人ドラマー。60'sからはCaliforniaに移り、スタジオミュー
ジシャンとしてHal Blaineと並んで一世を風靡。

Roger Hawkins: 60年代にAlabamaのMuscle Shoalsのリズムセクションとして
活躍した白人ドラマー。「When A Man Loves A Woman」は彼の出世作。「バ
ラードで存在感がでるドラマーというのは素晴らしい。」

Ed Greene: 70年代にWest Coastで活躍した16ビートドラマー。白人スタジオ
ミュージシャン。James Gadsonと並ぶ存在。譜面もろくすっぽ読まない直情
的な人とのこと。Barry WhiteのDrumsはすべて彼。他にも「SWATのテーマ
(Theme From S.W.A.T.)」(1976)で知られるRhythm Heritageにも参加してい
た。「Ed Greene特集、いいかも知れないな。」

Steve Gadd: Stuffのメンバーとして活躍。Paul Simonなど傑作が多い。
「いわゆるJazz系のドラマーで、オールマイティになんでもこなす。おんな
じDisco Songをやっても、転んでも只では起きない。変なパターンで終始す
る。彼じゃないと出ないビートを出せる。」

Dino Danelli: Rascalsのメンバー。「スタジオミュージシャン以外では、当
然ライブが主体だった60年代のバンドにも優れたドラマーが多く、それぞれ
個性があった。私のアイドルの一人でもある彼は天才的なフレージングの持
ち主。「A Girl Like You」の間奏のパッセージなんてたまりません。」

Dave Munden: Tremeloesのメンバー。「Hal Blaine系の華麗なオカズを叩く
ドラマー。アマチュアバンド時代に死ぬ程コピーしたけど全然叩けなかった。
60'sのイギリスにはRingo Starr (Beatles)、Charlie Watts(Rolling
Stones)、Keith Moon(The Who)、Bobbie Elliot(Hollies)など上手いドラマー
が沢山居た。」

Alan Schwaltzberg: 60's, 70's, 80'sと活躍したスタジオドラマー。8ビー
トから16ビートまで何でも出来る器用な人。「大好きなドラマーで、自分の
1stソロではNew Yorkのレコーディングに彼を指名した。」

・コーラス譜プレゼントについて
「誤解があるようなので言っておきますが、私の手書きではございません。私
の手書きなんて汚くて読めません。きちんと写譜屋に発注したもの。写譜も上
がってまいりましたので順次発送することになっています。7月いっぱいで締
め切らせていただきます。」

・Q:毎月のプレゼントはいつもどうやって決めているのですか?
A:単なる思いつきです。(プレゼントをするのは)変わった物のプレゼントを出
すと、普段手紙を書かない方の意見も読めるので、そういうのも兼ねています。

・奈良県吉野郡の玉井雅彦さんからリクエスト(Love Can Go The Disntace)
岡崎市の太田かつらさんから姪の方へのお誕生日メッセージ

今後の予定ですが
・8月一杯は「納涼リクエスト大会」。
・月末になったら恒例の「納涼夫婦放談」。
・「わがままリクエスト」も予定。



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