達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

1997/12/14 Sunday Song Book「年忘れリクエスト大会 その2」



山下達郎/Dreaming Girl 1996 Single
Eddie Cochran/C'mon Everybody 1958
Beverley Bremers/Don't Say You Don't Remember 1972
The Isley Brothers/Work To Do 1973『The Isley Live』
Randy Newman/Sigmund Freud's Albert Einstein In America 1977『Little Criminals』*1
Don Bryant/Call Of The Distress 1967
山下達郎/潮騒(The Whispering Sea) 1978『Go Ahead!』

*1 邦題『小さな犯罪者』

この日の達郎氏の生ギター弾き
Blowin' In The Wind(Bob Dylan,PPM,etc)
Don't Think Twice, It's All Right(PPM)
コーヒー・ブルース(高田渡)

内容の一部
・今はこの5〜6年で一番忙しいとのこと。
「ヘロン」が98/1/28に発売。来週のSSBでかける予定。
次のシングルの打ち合せ
人への曲書きのデモ
次のCMの打ち合せ
などがいっぺんに重なったので大晦日までスタジオに入りそうな状況。

・「Dreaming Girl」は当然アルバムに入れますが、一つでも多く新曲を入れ
たいのでBonus Track扱いになりそう。アルバム用のリミックスもやる。

・Q:Sandy Nelsonの「Rebirth Of The Beat」という曲について
A:Imperialの68年頃に「Birth Of The Beat」のリメイクとしてちゃんと出
ていたので実在する。でもこの時期まではフォローしてないので、どなた
か音源をお持ちの方がいたら御一報下さい。それ相応のお礼はいたします。

・Q:日本のフォークについて
A:自分の世代は基本的にアコースティックギターの世代であり、岡林信康、
高石ともやなどの反戦フォークから武蔵野たんぽぽ団、高田渡、遠藤賢司、
五つの赤い風船、友部正人、加川良、シバなどを同世代的に聞いて来た。
なのでこの辺の歌は基礎教養として知っており、この辺を知っている人とは
ツーカーという感じでお友達となってしまう。

・Q:アメリカではエルビスなどのコレクターショップはあるのに、日本には吉
田拓郎のハーモニカや達郎さんの衣装を売っているような店が無いのは何故?
A:(気持ち悪いよと言いながら)エルビスやビートルズなどは我々はサブカル
チャーの匂いも好んで聞いていた部分もあるが、向こうでははっきり言って
芸能会の大立者。日本ではジュリーやショーケンのような存在。方や拓郎
さんなんかは、今は違うけど全盛期はサブカルチャーの権化のような人
だったので、そんなのはとんでもなかった。でも今は状況が違って来てい
るので、Xの壊れた車とか、ルナシーの衣装とかその内出るでしょう。ミ
スチルが誰と付き合ったなんてことが芸能会のニュースになるなんて、我
々の頃には考えられなかった。逆に我々は音楽だけやってりゃ良かったの
で、幸運な時代に居たと思う。

・Randy Newmanはシニカルな詞を書く人で、難しくて危ない詞が多い。
#「Short People」「Sail Away」「Yellow Man」「Rednecks」とか。
この日かけた「フロイトによるアインシュタインの物真似」も訳はとても読
めないが、日本盤に対訳が載っているので読んで見て欲しいとのこと。
#個人的には最も好きなアメリカの音楽家の一人です。
#最近は『Faust』とかmusicalや映画の音楽活動に専念しているようです。
#先月ぐらいのCBCドキュメントのインタビューに突然出て来たのにはびっくり。

今後の予定ですが
・12/21は、恒例の竹内まりやとの夫婦対談
今年もカラオケを持って来る予定。
夜にも引き続いて、一部の局を除いてクリスマス特番(19:00〜)。
リスナーからのクリスマスの思い出に関する葉書を募っています。
採用者にはJACCS提供のプレゼントがあるそうです。
・新年には、大瀧詠一氏を迎えての新春放談



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